最近トレーニングをしていて、「あれ?全部の種目が違和感なくできているな」とふと思いました。
スクワットも、ベンチプレスも、デッドリフトも。どれも特に不安なく、自然に体が動いている感覚があります。
でも振り返ると、ここに至るまでの道のりでは「この種目が苦手だ」と感じていた時期が必ずありました。
ベンチがうまくできない時期もあれば、スクワットがしっくりこない時期もあり、デッドリフトの伸ばし方が分からない時期もありました。
つまり僕は、すべての種目において「苦手だ」と感じていた時期を経験してきたのです。
苦手意識の正体は「フォームの未完成」
当時は「自分はこの種目のセンスがないのかな」と考えていました。
しかし今になって振り返ると、その理由は単純で、最低限のフォームがまだ固まっていなかったからだと気づきました。
僕が考える「最低限のフォーム」とは、難しいテクニックのことではありません。
シンプルに、次の2つをクリアしている状態です。
- 動作中やトレーニング後に痛みがない
- 動作に違和感がない(しっくりこない、可動域が出ないなど)
これが整っていない状態で重量を追っていたから、どの種目にも「苦手だ」と感じる時期があったのだと思います。
ベンチプレスに関しては、僕が大事にしているフォームのポイントを別記事でまとめています。
→ 重量を伸ばすためのベンチプレスフォーム:僕が大事にしている3つのポイント
痛み・違和感は“エラー”サイン
もちろんフォーム改善は一生続きます。
重量を伸ばすほどに課題は見つかり、修正点も尽きません。
ただし「痛み」や「違和感」については別物です。
僕はこれをエラーのサインと捉えて、必ず直すべきものだと考えています。
- ベンチプレスで肩や肘に痛みが出る
- スクワットで腰に痛みが出る
- デッドリフトで腰を痛めそうになる
こうした痛みは、放置しても改善しません。
むしろ重量を追い続ければ、怪我や停滞に直結します。
だからこそ、痛みゼロ・違和感ゼロを最低ラインとして意識することが大切です。
僕自身も肩や腰の痛みで停滞した時期がありました。
そのときどう乗り越えたかは、こちらに詳しくまとめています。
→ 停滞期をどう乗り越えたか?ベンチプレス100kgまでの実録
フォームがしっくりきたとき、重量は自然に伸びる
BIG3すべてで「違和感なく動作できるフォーム」を持てたとき、ようやく重量を伸ばしていける本当のスタートラインに立てる。
最近になって僕はそのことを実感しました。
苦手意識は、才能やセンスがないから生まれるものではありません。
フォームがまだ未完成だからこそ、そう感じてしまうのだと思います。
逆に言えば、フォームがしっくりくれば、重量は自然に伸びていきます。
その感覚をつかめた今では、「苦手な種目」という考え方自体がなくなりました。
まとめ
もし今、あなたが「この種目が苦手だ」と感じているなら、それはフォームがまだ自分にしっくりきていないだけかもしれません。
痛みや違和感をエラーと捉えて、まずは違和感ゼロのフォームを目指す。
そのうえで重量を積み重ねていけば、苦手意識は自然と消えていくはずです。
筋トレにおいて一番大事なのは、派手なテクニックよりも「しっくりくるフォーム」を見つけること。
それができたとき、重量アップはもう時間の問題だと思います。
僕が実際に週3・1時間で取り組んでいたメニューも紹介しています。
→ 週3・1時間で筋トレは伸びる?実際のメニュー公開
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